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風邪(鼻づまり、鼻やのどの粘膜の乾燥、くしゃみ、鼻水、のどが痛む、せきが出る。などの症状)
風邪は、鼻からのどまでの上気道を中心とする部分に、ウイルスや細菌が感染して急激に起こる炎症です。
実際に風邪をひくと、気管や気管支などの下気道にも炎症が広がっていく場合も少なくありません。
原因になる病原体はたくさんありますが、そのほとんどがウイルスです。
疲労やストレス、睡眠不足、栄養バランスの偏り、寒さ、乾燥などの要因が重なると発症しやすくなることが知られています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPDとは、タバコ煙が原因で有害物質を長期に吸入することで生じた肺の炎症性疾患です。
初期症状は気流閉塞からくる運動時の息切れですが、症状が進むと安静時に呼吸困難を起こすようになります。
また、一度発症してしまうと、病気の進行を止めることはできません。
ですので、発症させないことが大切であり、そのためには禁煙がより良い手段となります。
気管支喘息
気管支喘息は、気道の慢性炎症に基づく気道過敏性の亢進と、発作性で可逆性の咳、喘鳴、呼吸困難を特徴とする疾患です。
急に息ができなくなり、気道が収縮して気管や気管支が詰まり、呼吸の度にのどがゼーゼー、ヒューヒューと鳴るようになります。こうした喘息発作は自然にあるいはほとんどが薬の吸入などで治まり、症状がない時はふつうに生活できます。
原因は解明されておりませんが、体質的に喘息の起きやすい人がいて、そこになんらかの条件が加わると発症するとされています。
その条件とは、ウイルスや細菌の感染、自律神経の失調やストレスなどで、これらが引き金となって発作を起こすといわれています。発作の原因としては主なものはアレルゲンで、アレルゲンには非常に多くの種類があります。
その他の原因として、季節の変わり目、気温の変化などによって喘息発作が誘発されます。食べ過ぎや過労、激しい運動、女性では月経や妊娠なども喘息の誘因となります。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まり、その結果、日中起きているときの活動に様々な影響を及ぼす病気です。
睡眠中の無呼吸は気付かれにくいため、放置されている場合が多いと考えられています。しかし夜間呼吸停止により体内の酸素不足が繰り返される結果、苦しくなり熟睡できないため日中に眠気や倦怠感が生じます。
また睡眠中に呼吸が止まることにより体の中の酸素は不足し、その結果心拍数が増加するなど、心臓や脳に気づかぬうちにダメージを与えます。
睡眠中に呼吸が止まってしまう原因は大きく分けて2つあります。
- 閉塞性無呼吸タイプ
空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まってしまうタイプです。
上気道が狭くなる要因としては、首・喉まわりに脂肪が沈着したり、扁桃肥大、舌根沈下(舌の付け根が睡眠時になどに落ち込む)などがあります。 - 中枢性無呼吸タイプ
呼吸するよう指令を出す呼吸中枢の異常による中枢性睡眠時無呼吸タイプです。
呼吸指令が出ないことにより無呼吸が生じてしまう状態で閉塞性無呼吸と違い、気道は狭窄していません。
睡眠時無呼吸症候群になりやすい形体的特徴すなわち上気道狭窄を生じやすい特徴としては- 首が短い
- 首が太い、まわりに脂肪がついている
- 下あごが小さい
- 下あごが後方に引っ込んでいる
- 歯並びが悪い
- 舌や舌の付け根が大きい
睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状としては次のようなものがあります。
<睡眠中>
- いびきをかく
- いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかきはじめる
- 呼吸が止まったり、リズムが乱れたりし息苦しさを感じる
- むせる
- 何度も目が覚めてトイレに起きる
- 寝汗をかく
<目が覚めた時>
- 口が渇いている
- 頭痛がする
- 熟睡感がなく、すっきりと起きられない
<日中活動時>
- 強い眠気がある
- 集中力が続かない
- いつも疲労感がある
症状の出方は個人差がありますが、若い頃と比べ体重がかなり増えた方で家族やパートナーから睡眠中のいびきや呼吸停止を指摘されている方は一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。
当院では簡易型のポリソムノグラフィー(PSG)という検査を施行し夜間の無呼吸の有無、程度を調べることができます。
検査費用は3割負担の方で3,000~3,500円(税込み)になります。
禁煙外来
当院では禁煙外来の診療も行っております。
高血圧症
高血圧症は、原因となる病気が特定できない本態性高血圧症と、腎臓病、内分泌異常、血管異常など、原因となる病気が明らかな二次性高血圧症に分けられ、本態性高血圧症が大部分(90%以上)を占めます。ここでは、本態性高血圧について説明します。
血圧とは、心臓から送り出された血液が血管壁に対して示す圧力のことです。血液は心臓が収縮した時に送り出され、拡張時に心臓に戻ります。心臓が収縮した時の血圧を収縮期血圧(または最高血圧)、心臓が拡張した時の血圧を拡張期血圧(または最低血圧)といいます。
長期の高血圧によって、動脈硬化を引き起こす可能性が高くなります。また動脈硬化が進行すると、眼底出血による視力障害、脳血栓による手足のしびれ、冠動脈硬化による胸痛、不整脈、腎硬化症などが起こります。
脂質異常症(従来の高脂血症)
脂質異常症とは、血液中にコレステロールや中性脂肪などの脂質が異常に増加した状態をいいます。長く続くと動脈硬化が生じ、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの病気を起こします。
糖尿病
糖尿病は、食事で摂った糖をエネルギーに変えるときに必要なホルモンであるインスリンの異常から起こる病気です。インスリンの産生や分泌が不足したり、インスリンが十分に働かなくなると、血液の中にブドウ糖が溜まり糖尿病の状態となります。
糖尿病を放置しておくと、網膜症、腎症、神経障害などの合併症が起こります。食事療法や運動療法、薬物療法などをきちんと行い、血糖値をうまくコントロールして合併症を防ぐことが重要です。